インカジの店員が逮捕されて1億の罰金という事件
2006年の2月に、インカジの店員が逮捕されるという事件が起きました。
最初に摘発されたインカジは京都の河原町。
その後2006年はインカジの摘発が相次ぎました。
京都だけでなく、熊本や千葉などオンラインカジノを楽しむ事を目的としたインターネットカフェは全国にたくさん存在したようです。
そして2007年1月に最初の事件の店員に判決が下りました。
その内容は、懲役2年、執行猶予5年、追徴金1億139万円という内容でした。
インカジによってどれだけ儲けていたのかわかりませんが、かなり重い罪だといえるでしょう。
そもそもインカジは、カジノカフェとも呼ばれ、形態としては、インターネットカフェとして営業しています。
しかし、中で行われているのはただのインターネットカフェではなく、オンラインカジノにアクセスして楽しむ賭博行為でした。
日本には賭博法という法律があり、競馬や競輪、競艇、パチンコ、スロットなどといった国営ギャンブル以外の賭博を禁止しています。
個人が楽しむ賭けマージャンや賭け将棋などももちろん禁止ですし、極端な話「ジャンケンをして負けたら100円払う」という遊びですら賭博法では罪になります。
このインカジは、賭博法に抵触したため摘発され、店員は逮捕されたのです。
インカジは、店員も客もどちらも賭博法によって裁かれてしまう
この事件の際、店員は常習賭博罪という罪で逮捕され、客は賭博罪という罪で逮捕されました。
常習賭博罪の方が罪としては重い罪になります。
この場合、賭場を開いていたのはフィリピンにサーバーがあるビッグジョイカジノというオンラインカジノでした。
しかしこれは日本国内のサーバーではないため、賭博法の対象にはなりません。
それを利用して賭場を開いていたインカジですが、これは賭場開帳罪にはならず、常習賭博罪になりました。
これは、店側も客を使って一緒にギャンブルをしていたと考えられたのかもしれません。
個人で楽しむオンラインカジノは逮捕されないのか?
そうなると怖いのが個人で楽しむオンラインカジノでも逮捕者が出るのではないかという恐怖です。
実際、2016年には個人でオンラインカジノ楽しんでいた利用客が3人逮捕されるという事件が起きました。
ただこの事件は逮捕されたものの不起訴で終わったということと、逮捕者が全員、自身のブログでオンラインカジノのID入りの画像を公表していたこと、利用していたカジノが周りの人に掛け金が見られるタイプのオンラインカジノだったということなどの条件が揃ってしまったために逮捕されたといわれています。
基本的に海外のサーバーにアクセスし、個人的に楽しむオンラインカジノであれば、これほどの状況が揃わない限り逮捕されるということはないでしょう。
しかし、いつ何が起こるかはわからないので、オンカジを楽しむ際には自己責任で楽しみましょう。