違法性を構成する要点に注目する

オンラインカジノは違法ギャンブルではない

オンラインカジノは違法ギャンブルではない

オンラインカジノの人気が日本国内において高まりを見せています。
この人気上昇の背景にはカジノ法案成立も一役買っていますが、それよりもインターネットの情報サイトなどを介してオンラインカジノの安全性が広く知られるようになったことが人気上昇の大きな理由です。
また、オンラインカジノの利用者が逮捕されたというニュースを見聞きすることもありますが、これはインカジでオンラインカジノを利用していたからです。
オンラインカジノには違法性はなく、通常の利用においては逮捕されてしまうことはありません。

オンラインカジノはヨーロッパのカジノ合法国を中心に合法として認められているギャンブルです。
オンラインカジノを運営するには運営会社のある国の政府からライセンスを受けなければなりません。
このライセンス発行の審査はとても厳しく並の会社ではライセンスを発行してもらうことができません。
十分な資金力と十分な運営能力を兼ね揃えている会社でなければオンラインカジノを運営することはできないので、ラインセンスを取得し運営しているオンラインカジノはそのサービス全体において質が高く安全であると言えます。

また、運営を認めているのは海外政府であるため、もしも万が一不正等が発覚した場合そのオンラインカジノは即座に運営停止となり、不正により被害を受けたプレイヤーに対してはライセンスを発行した海外政府がしっかりと対応にあたってくれます。
大きな赤字等でオンラインカジノが破産してしまった場合の資金の払い戻しについても、海外政府が保証を行ってくれますし、トラブルとなった場合もオンラインカジノとの間に入り問題解決に向けて動いてくれます。
そのため、オンラインカジノは海外では安全で信頼できるギャンブルとして知られています。

そして、日本国内の違法ギャンブルにおいて適応される賭博罪は、日本国内でのギャンブルにのみ適応される法律であるため、海外ギャンブルであるオンラインカジノには適応されません。
そして、賭博罪が適応されるには賭場の開帳を担う胴元と張り子の両者が同時に同じ場所にいるという条件も必要となります。
オンラインカジノの場合は運営会社は海外にあり、利用者は日本国内から利用することになるのでこの条件には当てはまりません。
こうした賭博罪に当たらない点があることによって、オンラインカジノを利用しても違法にはなりません。

インカジは違法ギャンブル

インカジは違法ギャンブル

インカジは、ビルやマンションの室内でオンラインカジノを提供するギャンブルです。
利用者はまずオンラインカジノで遊ぶためのチップを店側から現金で購入し、オンラインカジノで得た利益は店側にチップを現金に換えてもらい受け取ります。

インカジが提供しているオンラインカジノのほとんどは海外で合法運営されている正式なオンラインカジノです。
ですが、提供されるオンラインカジノが安全なものであってもインカジでオンラインカジノを利用した場合は違法となります。
なぜ同じオンラインカジノの利用でもインカジで利用した場合違法となるのかというと、それはオンラインカジノと利用者の間にインカジが第三者として入っているからです。

インカジがオンラインカジノと利用者との間に入ることで、その場においての胴元はオンラインカジノではなくインカジとなります。
そのため、日本国内において胴元と張り子両者が同時に存在するという賭博罪の条件を満たすことになるので、通報などにより発覚した場合店側だけでなく利用者もその場で逮捕されることになります。
通常オンラインカジノへの入出金は個人が電子決済サービス等を用いて行うことになるのですが、インカジの場合はインカジ側が事前にチップとして現金を受け取り、利用者に代わってオンラインカジノへ入金を行いますし、払い戻しに関してもチップを現金化するという形で利用者に代わって行います。
さらにそのチップのやりとりに関しての手数料等も店側が勝手に設定し決めています。
まず金銭のやりとりが行われる時点で違法ですし、手数料等を取るというのも店側の勝手なルールであり違法にあたります。

インカジはオンラインカジノという安全で信頼できるギャンブルを利用しながらも、行っている行為は胴元行為であり違法ギャンブルの提供ですので、インカジでのオンラインカジノの利用は絶対に行ってはいけません。

インカジの利用に適用される賭博罪の内容

インカジの利用に適用される賭博罪の内容

インカジを利用し賭博罪により裁かれることになった場合、その利用内容等により科せられる罪が違ってきます。
まず単に賭博行為として逮捕された場合は賭博罪の中の単純賭博罪という罪が科せられます。
単純賭博罪に処されると50万円以下の罰金が科せられます。
常習的に違法ギャンブルに手を出すなど単純賭博罪の場合よりも悪質性が高いと判断されると常習賭博罪という罪が科せられます。
常習賭博罪が科せられると、懲役三年以下に処されます。

そして、最後に賭博罪の中でももっとも重い罪が賭博開帳図利罪です。
これは違法ギャンブルと知りながらも賭場を用意し胴元として働いた場合に科せられる罪です。
賭博開帳図利罪が科せられると三年以上五年以下の罪に処されます。

インカジの胴元に対しては賭博開帳図利罪が適応され、インカジの利用者には単純賭博罪、常習賭博罪のどちらかが科せられます。
こうした罪を科せられると一生その罪を背負っていくことになり、将来の生活にも大変大きな影響を及ぼします。
ですので、やはりインカジの利用には十分に気をつけ、誤ってでも手を出さないよう気をつけましょう。